低出力超音波を用いた非侵襲的がん超音波力学療法に用いる新規超音波感受性製剤の開発
研究責任者 |
芝口 浩智 福岡大学, 医学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 非侵襲的ながん治療法として期待されるものに超音波力学療法(SDT)があるが、SDTに用いる超音波感受性物質のがん組織への特異的集積性を向上させるために、腫瘍関連抗原に対する抗体と結合させ、あるいはEPR(Enhanced Permeation Retention)効果による腫瘍血管からの漏出・滞留を期待してナノ粒子化による腫瘍標的化を試みた。蛍光物質で標識した製剤で検討したところ、どちらの場合も投与後約24時間後における腫瘍内薬物濃度が最大となり、当初期待した通りこれらの方法による腫瘍集積化が有効であることが示唆された。また、これらの結果から、改良型製剤を用いた組合せSDTでは、超音波照射を行う望ましいタイミングは薬物投与後24時間後であることが示唆された。
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