動物軟骨そのものを培養器として利用した、再生医療有用薬物候補物質効率的スクリーニング系の構築
研究責任者 |
高木 睦 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 再生軟骨組織移植などによる治療効果を臨床応用前に評価するのに、実験動物を用いない評価系の構築を目指した。これまでにブタ関節の軟骨組織片に細胞を移植し、動物軟骨そのものを培養器として利用することで、移植細胞や添加薬剤の効果を定性的に評価できることがわかった。本研究では、培養後の軟骨切片をアルシアンブルー染色、コラーゲン免疫染色し、画像処理で染色の輝度値を測定することで、軟骨再生を定量的に評価することが可能であることがわかった。また、定量的評価に再現性があることも確認できた。ただし、多検体同時測定のためには、軟骨組織片を固定し、多数の検定用欠損を安定に作成できる器具の開発が必要であることがわかった。
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