バイオマスを利用する可視光駆動型水素発生ハイブリッド触媒の開発
研究責任者 |
嶌越 恒 九州大学, 大学院工学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | ビタミンB12モデル錯体と無機材料である酸化チタンを複合したハイブリッド材料を作製し、バイオマスを電子源とする光水素発生触媒の開発を行った。表面ゾル-ゲル法を用いた複合化法により、安定なハイブリッド触媒の合成に成功した。本触媒は電子源としてエチレンジアミン四酢酸塩(EDTA・2Na)やバイオマス由来の糖類を用いることで、紫外線照射下で水素発生を触媒することを見出した。また水素発生部位となる金属錯体として、天然由来のコリノイド錯体を選択することで、高い耐久性を示した。今後は、応答する光の長波長化と触媒のデバイス化を検討することで、実用化に向けた取り組みを鋭意検討する。
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