研究責任者 |
渡辺 義見 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 純AlあるいはAl合金に対し、従来剤よりも不整合度が小さい不均質核粒子を含む鋳造用結晶粒微細化剤を開発した。放電プラズマ焼結法により低温短時間での結晶を行うことにより、本来Al母相と平衡には存在しない、不整合度の小さいL12構造を有する金属間化合物粒子をAl母相に含有させることに成功した。ここでL12構造を有する金属間化合物粒子としては、Al5CuTi2、Al22Fe3Ti8およびAl67Ni8Ti25金属間化合物を採用し、これらの粒子を含む鋳造用結晶微粒微細化剤を得た。この結晶粒微細化剤を溶湯中に添加することで、純Al鋳造材の組織の微細化・均一化が可能となり、従来の純Al鋳造材に比較して強度1.5倍以上を達成することができた。
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