ウイルスの転写活性化因子Tatを標的とする新規抗HIV薬の開発
研究責任者 |
岡本 尚 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | HIV療法はHARRT療法の確立により格段の進歩を遂げたが、未だ耐性ウイルスの出現や重篤な副作用など克服すべき問題を抱えている。そこで、新たな作用機序を持つ薬剤の開発が求められており、本申請課題ではウイルスの転写活性化因子Tatを標的とした阻害剤について検討を行った。本過程を標的とした薬剤は、既存の薬剤と併用可能であることと、耐性ウイルスの出現を抑えられるというメリットを持つ。in silico スクリーニングからTat阻害活性、もしくはHIV複製阻害活性をもつ化合物を見出し、化合物構造のもつ特異性や標的分子の解析を進めた。見出した活性化合物について、今後開発を進めていきたいと考えている。
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