国産イチゴ安定供給のための画期的な花芽分化検定法の開発
研究責任者 |
山田 邦夫 中部大学, 応用生物学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究の目的は、イチゴの葉において花芽分化時に発現している遺伝子・タンパク質を特定することである。イチゴからFTとTFL1ホモログを単離し、mRNA発現パターンを調べた結果、FaFT1が長日条件の葉のみで発現しており、FaTFL1は長日条件、短日夜冷条件ともに処理期間通して発現していた。次に、イチゴにおける花芽分化に関わる遺伝子群の網羅的発現解析をおこなった結果、AP1の発現が短日夜冷35日目のクラウンで増加することが明らかとなった。また、ジベレリンを不活性化するGA2OXの発現がAP1の発現上昇と同じタイミングで上昇しており、ジベレリン代謝変化がイチゴの花芽分化に関わることが示唆された。今後は、AP1を花芽分化検定の指標にする具体的方法と、葉において発現している新たなマーカーの探索を並行して進めて行く必要がある。
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