イヌES細胞・iPS細胞から血液系細胞への分化誘導サイトカインの作製技術の確立
研究責任者 |
稲葉 俊夫 大阪府立大学, 公立大学法人大阪府立大学生命環境科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 輸血はドナー確保の難しさやウイルス感染の危険性を含むことから、その改善が求められている。本課題では、犬の胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)から赤血球や血小板に誘導するのに必要となる犬トロンボポエチン(TPO)およびエリスロポエチン(EPO)の作製技術の開発に取り組んだ。その結果、当初予定していた哺乳類細胞から機能的タンパク質を発現できうるイヌTPO遺伝子およびEPO遺伝子の作製を達成できた。今後、両サイトカインを使うことによって、犬ES細胞やiPS細胞から効率的に血液系細胞に分化誘導する系を構築する。また、作製した遺伝子を生体内へ導入する遺伝子治療法の開発にもつなげる。
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