海洋環境中からの抗ウイルス物質産生細菌の探索および水産分野における活用技術の開発
研究責任者 |
笠井 久会 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 海洋環境中からの抗ウイルス物質産生細菌の効率的なスクリーニング方法を確立し、カキ消化管より分離した細菌が高い抗カリシウイルス活性を有することを明らかにした。次いで、本菌が産生する抗カリシウイルス活性物質の精製法を確立し、物質の情報を明らかにした。水産分野における活用技術として、カキ体内に蓄積されるノロウイルス(カリシウイルスの一種)対策に用いるため、本菌のカキへの投与法を開発した。以上は培養可能なカリシウイルスを用いたモデル実験であり、実際のカキ体内での有効性、ノロウイルスに対する抗ウイルス活性を検討していく必要があり、企業と早い段階で連携し、実用化に向けた研究を進める必要がある。
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