研究責任者 |
法木 左近 福井大学, 医学部 腫瘍病理学, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 我々はこれまでに細胞壁の構成成分であるアセチルグルコサミンに放射性同位元素(18F)を標識したFAGを合成し、ラットの大腸菌感染巣をPETを用いて画像化することに成功している。これを基礎にFAG-PETを用いて大腸菌以外の細菌での画像化と抗生物質の感染巣の治療効果判定への応用を試みた。その結果、大腸菌以外の細菌での画像化は感染モデルの作製が困難で、成功していないが、今後継続して研究を進めるが、大腸菌による感染巣はFAG-PETで画像化でき、FAG集積巣は抗生物質投与による治療に反応して縮小していった。同一個体において細菌感染巣の変化を経時的に画像化したのはこれが初めてであり、FAGは診断ばかりでなく、薬剤の治療効果判定など基礎研究にも有用であることを示すことができた。
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