移植・再生医療に用いる非拡散性拒絶反応抑制剤の開発
研究責任者 |
西 望 香川大学, 総合生命科学研究センター, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究の目的は、移植・再生医療に用いる非拡散性拒絶反応抑制剤(新規融合蛋白質)を作製し、その基本的な性質を調べることである。研究目標として、a) 組換え蛋白質の収量、b) 溶液状態での拒絶反応抑制活性、c)生体適合性材料に対する結合活性、d) 生体適合性材料に結合した状態での活性の検出、を設定して研究を進めた。その結果、目標(a-c)を越える性質を持つ、新規融合蛋白質を創出することができた。しかし、d) については、本研究で使用した結合ドメインが市販の生体適合性材料には結合せず、検討できなかった。今回作製した新規融合蛋白質は、非拡散性免疫抑制剤に必要とされる基本的な性質を備えていることから、今後、収量や活性の改善を目指した改良を行うとともに、皮膚移植モデルなどを利用して、動物レベルでの有用性を確認する予定である。
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