研究責任者 |
石川 邦夫 九州大学, 大学院歯学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 組織親和性や骨伝導性向上を目的としたチタンのアパタイトコーティングは一般的にプラズマスプレーによって行われているが、超高温に暴露されるため熱分解が不可避であり長期的な剥離が問題となっていた。本研究は水熱処理によってチタン基板をアパタイトでコーティングする手法の有用性を検討したものである。まず、水熱処理条件をカルシウム塩等の種類、濃度、処理温度、処理時間等から検討し、最適化を行った。その結果、接着強さが約36MPa(プラズマスプレーでは10MPa)と著しく高いアパタイトコーティング手法を確立した。さらに骨髄細胞を用いて、細胞親和性や初期接着、増殖、分化等を検討したところ、アパタイトコーティングチタン基板はチタン基板に対していずれも優位に高い値を示すことがわかった。さらに実験動物を用いて病理組織学的に検索した結果、アパタイトコーティングチタン基板は為害性を全く示さず、優れた組織親和性と骨伝導性を示すことも明らかになった。
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