研究責任者 |
橋爪 一善 岩手大学, 農学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 牛の受胎の可否を出来るだけ早期に判定する技術を開発することを目標とし、人工授精牛(AI)および受精胚移植(ET)牛の末梢白血球中の遺伝子発現をマイクロアレイ並びに定量的RT-PCR法により検出、バイオインフォマテイック解析により特異遺伝子を比較検証した。 妊娠日令21日(ETではET後14日)におけるETとAIの比較では、両者に共通して高発現する遺伝子少なくとも22であり、AI時に妊娠診断の指標として抽出したISG15およびOAS1遺伝子を含んでいた。マイクロアレイで高発現を認めた遺伝子の多くは定量的RT-PCRにより、その発現動態が正しいことを確認できた。この結果は、両条件下における妊娠初期に共通して高発現する遺伝子が妊娠診断指標遺伝子として重要であることを示唆している。また、残る20遺伝子の精査は新しい診断指標を提供すると考えられる。
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