概要 | 米の白未熟粒を軽減し、高品質米生産を目指すには、栽培中の水稲の籾数を推定し、適正籾数30,000粒/m^2に誘導する施肥量を施用する必要がある。本課題の目標は、籾数の推定に用いる幼穂形成期の植生指数を効率的に測定するため、無人ヘリを活用した植生指数測定技術を開発することである。本研究の結果、携帯式生育量測定器を取り付けた無人ヘリによる植生指数の測定は、従来の地上測定より効率的であり、その測定値は地上測定とほぼ同じ値であることを明らかにした。今後は、本技術を広域水田で用いて、植生指数から推定した籾数をもとに、適正籾数に誘導する施肥量を決定し、その結果を水稲生産者へ提供する施肥診断システムの確立が期待できる。
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