研究責任者 |
横田 政晶 岩手大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 銅錯体形成法によるDL-アミノ酸の光学分割を高純度かつ高効率に実施する方法論を開発した。例えば、DL-アラニン(Ala)の場合、酢酸銅一水和物とともに液相で結晶化させることにより、D-Alaが選択的に銅と錯体を形成し、容易に沈殿を形成することを見出した。この際、L-イソロイシン(Ile)を加えることが重要で、L-Ile が光学活性体分子を不斉認識することで、D 体もしくは L 体を選択的に配位させ、エナンチオマー選択性を待たせることが可能であることを示した。さらに、添加剤にはよらない他の光学分割法の開発の基礎的な研究として、圧力結晶化による各種アミノ酸の結晶構造の変化についても検討した。
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