血小板の機能抑制による炎症性皮膚疾患の新規の治療法の開発
研究責任者 |
峠岡 理沙 京都府立医科大学, 大学院医学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | ハプテンによるアレルギー性接触皮膚炎モデルマウスを用いて、マウス耳介皮膚にハプテンを塗布して皮膚炎を惹起させてから、抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレル)を外用することにより、抗炎症効果を検討した。ハプテン塗布直後に抗血小板薬を外用すると耳介皮膚の厚さおよび皮膚への細胞浸潤は減少傾向を認め、直後にアスピリン塗布を行った群では統計学的に有意に耳介皮膚の厚さは減少した。ハプテン塗布2時間後以降に抗血小板薬を外用した群では耳介皮膚の厚さおよび皮膚への細胞浸潤は減少傾向を認めなかった。今後は他の抗血小板薬を用いたり、抗血小板薬の外用濃度などの条件を変動させて検討することにより、皮膚炎における抗血小板薬外用の効果の検討を実施する予定である。
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