亜鉛欠乏予防効果のある食品の創成に向けた因子の探索と同定
研究責任者 |
神戸 大朋 京都大学, 生命科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 亜鉛の不足はQOLを著しく損なうことが知られる。我が国高齢者には亜鉛不足の傾向が強いことが認められるため、超高齢化社会を前にその予防法を確立することは、極めて重要な課題となる。本研究では、小腸上皮細胞において食事由来の亜鉛の吸収過程に機能する亜鉛輸送体ZIP4の発現を促進する活性を有する食材から、ZIP4の発現促進因子を単離、活性因子を特定することを試みた。 その結果、高いZIP4発現促進活性を示した大豆抽出物に関して、活性成分を単一化合物まで精製し、さらにその構造決定に成功した。また、新たな食材についても探索を行い、複数の食材にZIP4発現促進活性が含有されることを見出した。こちらについても、現在、精製を進めている。
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