AhR経路を活性化する乳酸菌による炎症性腸疾患の新規予防法の開発
研究責任者 |
中尾 篤人 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 近年、腸管における芳香族炭化水素受容体(AhR)経路の活性化がクローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患を抑制する作用があるというデータが蓄積されつつあり、それらの疾患における予防/治療の新たな標的としてAhR経路が注目されている。我々は、最近、ある種の乳酸菌株がAhR経路を活性化することを示唆する予備的データを得た。そこで、本研究開発では、(株)明治が保有する乳酸菌株ライブラリーからAhR経路の活性化能を強く有する乳酸菌株をスクリーングし、その結果、OLL1181株を同定した。このOLL1181株をマウスに経口投与することによって実験的腸炎の発症が強力に抑制された。現在は、OLL1181株を用いた乳製品を作成し、炎症性腸疾患の予防につながるような商品の開発を進めている。
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