次世代型石炭火力発電の実現に向けた耐圧性と耐熱性を併せ持つCO2選択分離型促進輸送膜の創製
研究責任者 |
松山 秀人 神戸大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 次世代型火力発電所である石炭ガス化複合発電(IGCC)におけるプレコンバッション方式でのCO2分離回収を対象とし、高温且つ高圧ガスに対する膜分離脱炭酸法の適用を検討した。これまでに開発したCO2選択分離膜のスケールアップを行うとともに、CO2分離性能に及ぼす圧力の影響について検討を行った。開発したCO2選択分離膜は170 oC、2 MPaの高圧条件で1.5×10-6 mol/(m2skPa)のCO2透過係数と30以上のCO2/H2選択性を有しており、膜分離法のIGCCへの適用に対して有用な知見を得た。一方、CO2透過係数の向上を目的として、高い吸水性を有するアミノ酸イオン液体を反応輸送媒体として用い、低スチーム分圧条件下でも極めて迅速なCO2透過性を有する新規CO2選択透過膜の開発に成功した。
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