研究責任者 |
鈴木 洋 神戸大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は暖房用途に利用され、熱輸送に画期的省エネルギー化を実現する高温系潜熱輸送スラリー(無機水和物スラリー)の長期的利用に関する問題点である、相分離問題、腐食問題およびファウリング問題について実験的に検討する。無機水和物は潜熱量が大きく、潜熱輸送媒体として期待されているが、高温で溶解度が高く、多量の無機塩を溶解させる必要があり、そのため常温での流動性が著しく低下する。申請者は無機塩が溶解しない液体と水との混合溶媒を利用することで、高温での溶解度を低下させ、常温でも流動性を維持する手法を考案した。ここでは本システムの技術移転をめざして長期的利用を行う場合の上記3つの問題に関する対策を検討する。
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