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あらゆる型のインフルエンザウイルスと結合できる糖鎖修飾核酸の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 江原 靖人  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2011
概要インフルエンザウイルスがどのように変異しても結合能を有する新規化合物の探索を目的とし、シアリルラクトース修飾核酸の設計および合成を行った。DNAの配列を最適化することにより、シアリルラクトース残基がインフルエンザウイルス上のヘマグルチニン(HA)のシアリルラクトース結合部位に多点で効率よく結合するように設計を行い、DNAポリメラーゼとシアリルラクトース修飾ヌクレオチドを用いてシアリルラクトース修飾核酸を合成した。赤血球凝集阻害実験より、インフルエンザウイルスHAに対するシアリルラクトース修飾DNAの結合定数が108M-1オーダーであることが示された。このシアリルラクトース修飾核酸は、抗体のように変性することはなく、またウイルスが変異してもHAのシアリルラクトース認識能は維持されることから、あらゆる型のインフルエンザウイルスと結合できる可能性が確認された。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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