多層膜コーティング技術を応用した構造色加飾顔料の開発
研究責任者 |
安田 敬 九州工業大学, 情報工学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 光の干渉によって発色する多層構造のフレーク状顔料を独自技術で開発し、発色の鮮明化、製造工程における焼成温度の低減、及び耐熱性の実証を行った。発色については、青から緑までの波長領域において原色の発色に必要な鋭い反射スペクトルピークを得ることに成功した。また、作製時の焼成温度を110°Cまで低減できた。さらに、発色を損なうことなく900°Cまで使用可能なフレーク状顔料を実現した。得られたフレーク状顔料は、特徴ある干渉色を生じる意匠性顔料として幅広い分野への応用が期待される。一般的なラメ状顔料は高温用途には使用できないが、本フレーク状顔料により陶磁器やガラスにラメ状装飾を付与することも可能である。
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