GIRKチャネルを標的とした新規鎮痛薬および鎮痛補助薬の開発に関する研究
研究責任者 |
高濱 和夫 熊本大学, 生命科学研究部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | GIRKチャネル阻害活性をもつ鎮咳薬チペピジンの新規鎮痛薬および鎮痛補助薬としての可能性を追求するために、マウスでの種々の疼痛試験法を用いてチペピジン単独の、およびモルヒネと併用した時の鎮痛作用を調べた。その結果、チペピジンは、ホルマリン疼痛試験法および酢酸ライジング疼痛試験法で鎮痛作用を示した。また、この鎮痛作用はチペピジンを連続投与してもその作用強度に変化は見られなかった。さらに、坐骨神経結紮による難治性疼痛モデルにおいて、モルヒネとの併用で鎮痛作用を示すことが示唆された。このように、GIRKチャネル阻害作用をもつチペピジンは新規の鎮痛薬および鎮痛補助薬になり得ることが示唆された。
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