複合的作用に基づいて中枢神経細胞を保護する薬物の創製
研究責任者 |
香月 博志 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | パーキンソン病や脳卒中といった神経変性を伴う疾患の予防・治療手段として、ヘムオキシゲナーゼ-1 (HO-1)および脳由来神経栄養因子(BDNF)の発現をともに誘導する薬物の探索・創製を目指した。その結果、パーキンソン病モデル動物において既知の活性化合物と同等の神経保護活性を有する化合物1種を見出した。また、HO-1/BDNF発現誘導効果をもたらす上で要求される化合物の特性について新たな情報を得た。加えて脳卒中動物モデルについては、パーキンソン病に対するものとは異なる薬理活性を持つ化合物群が有効であることを見出した。これらの知見は今後、臨床適用への展開が可能な化合物の創製につなげられるものと期待される。
|