研究責任者 |
鈴木 信雄 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 我々は骨芽細胞の活性を上げ、破骨細胞の活性を低下させる新規化合物を魚のウロコのアッセイ系により発見し、この化合物が卵巣摘出ラット(閉経後骨粗鬆症のモデル)の骨密度及び骨強度を上昇させることを確認した。そこで本研究では、万能な骨疾患治療薬を目指すため、後天性栄養疾患の骨疾患モデル(低Ca食ラット)を用いた動物実験を行った。その結果、ブロモメラトニンは低Ca食により生じる骨代謝回転を抑制して、破骨細胞数は正常食群と同等な値に減少した。さらにヒトアレイを用いて、ブロモメラトニンのヒトの骨芽細胞に対する作用を解析した結果、約1400個の遺伝子が変化して、骨芽細胞に作用していることが判明した。
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