髄液に特徴的な糖タンパク質によるアルツハイマー病の診断
研究責任者 |
橋本 康弘 福島県立医科大学, 医学部, 教授
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 髄液は脳周囲を循環する体液であり、神経系マーカーの宝庫と考えられている。我々は、髄液中のトランスフェリン(Tf)がユニークな糖鎖修飾を受けていることを見出し、この脳型Tfが認知症(特発性正常圧水頭症)の診断マーカーとなることを示した(特開2010-121980)。最近になって、“脳型”糖鎖に的を絞ってスクリーニングし、新たに16種類の “脳型”糖タンパク質を見出した。このうちの1つは、アルツハイマー病(AD)脳に斑点状に沈着しており本疾患との関連が示された。本申請研究では、これらの分子の糖鎖を高感度で測定する新規ELISA法を開発し、その髄液中レベルがAD診断マーカーとなるかを検討する。
|