BMP拮抗分子USAG-1とBMP-7の歯数制御による歯牙再生
研究責任者 |
高橋 克 京都大学, 医学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | BMP7を局所投与することによって、歯数が増加させることが可能か確かめるために、E15マウス胎児より上顎の切歯部の歯胚をマイクロダイセクションし、1日器官培養した後、BMP7の組み換え蛋白局所を浸漬したゼラチンスポンジとともにマウス腎被膜下移植した。19日経過後、腎臓を摘出し、移植した歯胚を確認したころ、明らかな歯数の増加は確認できなかった。そこで、USAG-1とBMP7ダブルノックアウトマウスを用いて、歯数制御のメカニズムを更に詳細に検討するとともに、用いたゼラチンスポンジの改良を行った。更に、その研究過程でBMP7、USAG-1発現量減少により歯の体積が増大するという興味深い結果を見出し、BMP7、USAG-1の遺伝子発現量を減少させることで、歯の大きさも制御できる可能性を示した。
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