脳機能に必須なタンパク質リーリンの「活性型」だけを迅速かつ大量に測定する方法の開発
研究責任者 |
服部 光治 名古屋市立大学, 薬学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | リーリンは多くの精神神経疾患に関与するタンパク質であるが、巨大なことおよび特異的分解をうけることが原因で、定量が困難である。分解を受けていない「活性型」を定量するアッセイ系の樹立とリーリン分解阻害剤開発を目指し、特異的分解部位をまたぐ認識部位をもつ抗体を作成した。本研究では、この抗体を用いた迅速定量法の完成に向けて、サンドイッチELISA用の抗体の作成、サンプル前処理法の検討、リーリン分解酵素の大量調整を目指した。サンドイッチELISAに用いる抗体の作成には至らなかったが、前処理法の検討は終えた。また、リーリン分解酵素の同定にほぼ近づいた。今後は、アッセイ系の確立と、阻害剤スクリーニングにつなげていきたい。
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