概要 | 微細藻類Ochromonas danica由来β-1,3-グルカンホスホリラーゼの組換え酵素を用いて、直鎖β-1,3-グルカンを合成した。合成条件の検討を行い、重合度10-110の範囲で酵素合成β-1,3-グルカンの鎖長をコントロールする方法を確立した。ラット高眼圧モデル(緑内障モデル)の眼球硝子体内に様々な鎖長の酵素合成β-1,3-グルカンを投与し、内網状層と網膜電図の形状変化を調べた。その結果、重合度70以上の酵素合成β-1,3-グルカンに緑内障モデルの網膜神経節細胞の保護効果があることを見いだした。このように、当初計画した本課題の目標は達成された。
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