改変型電気穿孔法を用いた成体神経幹細胞への遺伝子導入法の確立
研究責任者 |
野村 真 京都府立医科大学, 大学院医学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、成体哺乳類の側脳室下帯に存在する神経幹細胞に対して簡便かつ高率で外来遺伝子を導入できる新規遺伝子穿孔法の開発を目指した。研究期間内に、特に以下の目標を達成することに成功した。1)従来の8分の1の低電圧での電気穿孔法を確立した。2)従来の8倍の効率で神経幹細胞を含むアストロサイトへの遺伝子導入を達成できた。3)アストロサイト特異的プロモーターを組み込んだ神経幹細胞長期標識ベクターの開発に成功した。現在、こうした条件ならびに実験ツールを用いて、神経幹細胞とその系譜細胞が実際に長期標識されるかを確かめる最終実験を行っている。本研究開発によって得られた成果は、将来の技術移転とプロダクトの実用化に充分結びつくものと期待している。
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