キラル医薬品合成に有用な光学活性スルフォキシドの大量生産法の開発
研究責任者 |
日比 慎 京都大学, 農学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本課題ではL-イソロイシンジオキシゲナーゼ(IDO)を大量発現させた大腸菌の菌体を生体触媒として利用する事で、L-メチオニン(L-Met)からL-メチオニン-(S)-スルフォキシド(L-Met-S-SO)を生成することを可能にした。この反応におけるモル収率は94%、光学純度99%以上という非常に優れた結果を得ることができた。L-Met-S-SOは光学活性スルフォキシドを構造内に持つ医薬品のキラル原料としての利用が期待でき、この結果によりL-Met-S-SOを産業化レベルで生産できるプロセス開発が可能となった。
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