実践的前向調査による糖尿病性腎症のリスクマーカーの実用化
研究責任者 |
福井 道明 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | モデル動物実験及びその血液検体を用いたプロテオーム解析によるバイオマーカー探索を経て、発見した幾つかの糖尿病性腎症発症リスクマーカー候補について、平成21年度JSTシーズ発掘型試験にて、糖尿病性腎症第1期~3期各10例での断面調査を行った。その結果2種のシステイニル化タンパク質(Cys化タンパク質)が病期で有意に変動していることを確認した。今回、Cys化タンパク質と酸化ストレスの関連に着目し、新たに4つの酸化ストレスと関連するバイオマーカーを追加測定した結果、そのうちの一つがCys化タンパク質と高い相関を示した。また、前向き調査により、今回測定したマーカーの一つが有用な糖尿病性腎症発症・進展のリスクマーカーである可能性が示唆された。
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