酸化還元反応による発色消色の可逆記録と高屈曲耐久性フレキシブルマルチカラー電子ペーパーへの応用
研究責任者 |
平田 修造 九州大学, 最先端有機光エレクトロニクス研究センター, 特任助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 研究責任者らは、電圧によって構造色を制御することにより、発色と消色を可逆的に記録可能な表示素子を初めて開発した。この表示素子では、低電圧で着色状態と消色状態の書き換えが瞬時に可能であり、高温、紫外線、大きく曲げた環境下でもその表示状態は安定である。本申請では、紙レベルの薄さを有するエリアカラー電子ペーパーを目指し、屈曲後の液漏れの問題、および透明電極部位の断線に由来した書き換え機能の消失の問題の改善を目指す。具体的な目標値としては、300μm角の画素を有する素子において、Φ5mmの折り曲げを100回繰り返した後に液漏れがないことを確認し、着色記録時のエラーも10%以内に抑えることを目指す。
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