研究責任者 |
今村 速夫 山口大学, 理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 軽元素から成る軽量で高容量な窒化物系水素貯蔵材料の開発を目指した。Ca窒化物では研究期間内での4Wt%達成は果たせていないが、Ca窒化物を活性炭上に高分散させた試料にするとCa当りの水素貯蔵量が増加することを見出したので今後の展開に繋げたい。この事実は、本研究の目標の一つでもある窒化物中での吸収水素の特定に関連して、吸収サイトとして窒化物と活性炭界面も重要であることを示唆している。また、他の貯蔵材料の探索については、新たにマグネシウム窒化物や窒化炭素の合成と貯蔵特性について検討し、窒化炭素についてはメラミンからの合成法を開発し453K、73.3kPaの条件で0.07wt%の水素貯蔵をみとめた。今後はさらに、これまでのCa、Mg、C系材料について調製法や条件を含めた材料探索を行う必要がある。
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