有機電子材料の開発:光をあてるだけでつくる新しい合成手法の探索
研究責任者 |
岡本 秀毅 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 目標:新しい有機電子材料の開拓を目指して、合成のキーステップに光反応を活用した多環芳香族有機化合物の構築とその有機電子デバイスとしての有効性の検証を目的とした。 達成度:[5]フェナセン(ピセン)、[6]フェナセン(フルミネン)の効率よい合成法を確立しそれらがFETや太陽電池等の有機電子材料として有用であることを示すことができた。nが8以上のフェナセン、二次元縮環系のトリベンゾコロネンについては当初企画した同様の光環化を適用できないことが明らかとなった。 今後の展開:新しい高性能の高次フェナセンを構築するための新しい光反応の開発を引き続き行うとともに、溶解性の問題を克服して材料として活用するために、高次フェナセンの可溶化、集積化を図る予定である。
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