研究責任者 |
堀尾 修平 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 摂食調節に関わるニューロンの活動を調節することで摂食を抑える摂食抑制薬を開発することを最終目標においている。すでに、脳視床下部室傍核のヒスタミンH1受容体を発現するニューロンが摂食抑制作用を示すことを明らかにした。本研究ではこのニューロンに発現する種々の受容体を明らかにするために、本ニューロン特異的に蛍光タンパクYFPを発現するマウスの作製を目標にした。方法として、H1受容体ニューロン特異的にCre (Cre recombinase) を発現する遺伝子改変マウスを作製し、このマウスとCre依存性YFP発現マウスを交配する方法を採用した。Creを特異的に発現する遺伝子改変を導入するターゲティングベクターを設計、作製し、ES細胞にトランスフェクションし、目的の遺伝子改変を生じたES細胞を得た。現在このES細胞をもとに遺伝子改変マウスを作製する最終段階である。本研究における重要な鍵は遺伝子組換えES細胞の作製であり、この段階は達成された。今後、H1受容体ニューロン特異的YFP発現マウスの脳切片にスライスパッチクランプ法を適用し、このニューロンの活動を調節する薬物の検索を行う。
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