腫瘍血管新生阻害治療の分子標的探索に有用な新規マウスモデルの開発
研究責任者 |
吉岡 和晃 金沢大学, 医薬保健研究域, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 悪性腫瘍は我が国における最大死因である。悪性腫瘍に対する「血管新生阻害療法」は、副作用のない優れた治療法となりうると期待されている。しかし、現時点における血管新生抑制医薬の有効性は十分とは言えない。遺伝子改変マウスの解析により、血管内皮細胞に発現する脂質リン酸化酵素PI3キナーゼ・クラスII α型(C2α)が腫瘍血管新生に必須であることを見出した。 C2αの腫瘍血管の機能成熟におよぼす影響を検討した結果、腫瘍組織を灌流する機能血管の数は有意に減弱しおり、血管新生抑制治療の分子標的としてのC2αの有用性が明らかとなった。
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