自然な腐食反応を活用したアルミニウムアルコキシドの製造法の開発
研究責任者 |
世利 修美 室蘭工業大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | セラミックス材料や触媒等の前駆体として広く知られている金属アルコキシドは高価であるため、実際に製品化されている場合はそう多くは無い。本研究の目標は、有機溶媒中の金属の腐食加速現象を実験的に調べ、腐食生成物の一成分として得られる金属アルコキシドを安価に生産する手段を提示することにあった。具多的には金属種をアルミニウムに絞り、アルコール中での腐食挙動を試行錯誤的に調べた。その結果、アルミニウムアルコキシドは健全な酸化皮膜が生成しない、あるいは生成しにくい溶媒中で数時間加熱還流すると得られることが分かり、初期の目標はほぼ達成された。今後はアルコキシド単品ではなく複数のアルコキシドを混合した複酸化物の合成に展開していきたい。
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