リポソーム懸濁気泡塔による炭酸カルシウム微粒子分散系の製造プロセス
研究責任者 |
吉本 誠 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、リポソーム内水相における安定な炭酸カルシウム微粒子の生成反応と気泡塔による反応の高効率化を目標とする。カルシウムイオンを安定に内包させたリポソーム懸濁液を調製して、二酸化炭素飽和溶液と接触させることにより、リポソーム内に直径100 nm前後の炭酸カルシウム粒子を生成させることに成功した。一方、炭酸ガスを通気した気泡塔では、pHの低下とリポソームからのカルシウムイオンの漏出などのため粒子生成が阻害される可能性が示された。リポソーム内での粒子生成という本質的に重要な点を含め、当初の目標の7割程度を達成した。今後の展開として、気泡塔内のpH、流動条件の最適化により、リポソーム内微粒子生成反応の高効率化を図る。
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