むし歯治療のための新しい技術 -アメロゲニンを用いたエナメル質再生法-
研究責任者 |
谷本 幸太郎 広島大学, 病院(歯), 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 歯の最表層のエナメル質には、皮膚の傷が治るような自己修復機能が備わっていないため、むし歯で損傷すると人工材料で補修するしか方法がなかった。本研究は、生体でエナメル質を形成する蛋白であるアメロゲニンを用いた、エナメル質の再生修復法の確立を目標とした。本研究課題の研究期間内に、人工的にむし歯の状態としたエナメル質表層において、アメロゲニン蛋白を用いた修復措置を行った結果、処置後のエナメル質の表面荒さ(Ra)が処置前に比較して有意に改善された。本法による歯の修復方法が示唆され、今回の研究目標は、ほぼ達成された。今後の展開として、より確実かつ短時間に治療効果を得られるための改良を検討している。
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