研究責任者 |
佐藤 暖 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), その他
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | クモ糸はタンパク質からできているため、大量生産には化学的な合成よりも宿主生物を用いた生物学的手法が適している。タンパク質は一般的に20種類のアミノ酸から構成されるが、クモ糸は一般的なタンパク量とは異なり、わずか4-5種類のアミノ酸で全体の80%強を占める。このように偏った組成のタンパク質を大量発現させた場合の宿主および培地の変化を調べたところ、ある成分が培地から早期に枯渇することが分かった、一方でほとんど使用されずに廃棄される成分も同定できた。さらにクモ糸発現に伴う菌体内の代謝物変化の一部も明らかにした。得られた情報は、培地成分の最適化および未使用成分を有効利用する宿主の開発、クモ糸生産の増大につながる宿主の改変に役立つと期待される。
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