概要 | 本研究の最終目標は、各臨床検査機関でヒト爪を用いた中高齢者の糖尿病の非侵襲的な予防と診断可能なキット(誘導体化試薬などのセットと測定手順)を開発することである。本課題では、その前段階として必要な知見・情報を獲得すること、技術を開発することを目標とした。ヒト爪からD,L-アミノ酸の新たな抽出手法の開発に始まり、検体処理能力の向上やキット化に不可欠な迅速分離分析法を確立することができ、当初の目標を概ね達成できた。今後は開発した方法による測定例数を増やし、データの蓄積と統計解析を行い、ヒト爪を用いた糖尿病の非侵襲的な臨床検査法としての確立を目指すとともに、臨床検査会社などにキット化を働きかける。
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