構造制御された固体表面金属種の構築法の開発と触媒機能
研究責任者 |
和田 健司 京都大学, 大学院工学研究科, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 固体表面上における厳密に構造制御された金属種の構築は、環境調和型高性能触媒等の開発において、極めて重要な課題である。本研究では、固体表面の官能基とチタン錯体の保護基の穏やかな交換反応を活用することによって、シクロオクテンのエポキシ化反応に対して、前駆体のチタン錯体や従来法による固体触媒等と比較して飛躍的に高い活性を有する触媒系を見出した。さらに積極的に固体表面に固定化することで、チタン種の溶出を伴わず高活性を示す固体触媒を開発したが、チタン担持量はチタン錯体に大きく依存した。本手法は制御された表面金属種を構築する一般的手法として、触媒調製に加えて他分野へのさらなる応用が期待できる。
|