研究責任者 |
赤尾 幸博 岐阜大学, 大学院連合創薬医療情報研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | RNA干渉を利用したRNA医薬を実現させるにはヌクレアーゼによる不活化から回避できる合併症のない薬物搬送システム(DDS)の確立が必須であり、近年リポソームやナノ分子ポリマーにRNAを包埋して試行されている。当研究では、目的のRNA分子をマクロファージが分泌する膜小胞をキャリアーとし、RNA分子搬送システムの構築を目指した。その結果、分泌膜小胞特異的に発現するマーカーCD81との抗原抗体反応により分泌膜小胞単離システムの構築を確立し、またその過程においてトランスフェクション法の最適化に成功した。この系を用いた担癌マウスにおける抗腫瘍効果については有意ではなかったが傾向が認められた。今後さらにこのシステムを用いたDDSの可能性を追求したい。
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