振盪運動を付加した惑星運動型高速向流クロマトグラフ装置の開発
研究責任者 |
四宮 一総 日本大学, 薬学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | カラムが水平方向の惑星運動と同時に垂直方向に振盪運動する振盪式高速向流クロマトグラフ装置を考案・製作した。水性二相溶媒を用いたタンパク質分離を行った結果、公転250 rpmでは下層を移動相とすると、振盪運動のない状態よりピークがブロードとなり、上層を移動相とすると分離は達成されなかった。また、500 rpmでは、下層と上層いずれを移動相に用いても振盪運動がない状態とほぼ同様の分離結果が得られた。以上の結果から、今回の分離では振盪により分離効率の向上は達成されなかったが、低回転速度では撹拌効果が得られることがわかった。今後、有機溶媒-水系二相溶媒での分離を検討すると共に、振盪効果が分離に及ぼす影響を検討する予定である。
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