希土類識別モード電気泳動法による迅速オンサイト分析システムの開発
研究責任者 |
江坂 幸宏 岐阜薬科大学, 機能分子学大講座・薬品分析化学研究室, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 希土類イオンとの錯体形成を分離モードとする非水系キャピラリー電気泳動法に基づく、目的成分のみ迅速検出可能な高選択的検出法を開発し、薬物治療モニタリング(TDM)等の迅速定量を必須とする現場で利用可能な方法論、装置を完成することを目的とする。各種金属イオンと各種官能基の錯体形成について、その強さ、平衡の速さ、特異選択性を検討し、分離系構築の多くの指標を得た。ユーロピウムイオンの適性が高く、特に過塩素酸塩の成績が良かった。ユーロピウムイオンは、医薬品に多見される部分構造と強く錯形成するため、TDMなど医薬品分析への適用が期待される。一方、分析法の再現性、頑強性、及び感度など、解決すべき課題も残った。オンサイト装置化を含めて、本分析法の開発を継続して続ける。
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