アルツハイマー病に対するアポモルフィンの治療効果の分子機構の解明
研究責任者 |
大八木 保政 九州大学, 大学院医学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 我々は、アポモルフィン(APO)が神経細胞内のアミロイドβ(Aβ)分解促進と抗酸化ストレス作用を誘導し、アルツハイマー病(AD)モデルマウスの記憶障害とAD病理を改善することを昨年報告した。APOの治療効果に係わる分子機構を解明するために、本研究ではDNAマクロアレイによるAPO作用時の遺伝子発現変化を解析した。その結果、APO処理は酸化ストレス抵抗性、細胞周期停止、蛋白リン酸化抑制、インスリンシグナリング促進に働く可能性が示唆された。APOの抗AD効果がこれらのシグナルを介するものと考えると、そのような経路を標的とする新規AD治療薬開発につながることが期待される。
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