地下水中のCFCsとSF6および流動トレーサーを用いた循環地下水の高精度年代測定法の標準化
研究責任者 |
中屋 眞司 信州大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 自治体等が河川や湖沼、地下水等の水資源の統合的管理・保全を図るには、見えない地下水について涵養域、涵養量、流動経路、滞留時間、汚染物質の履歴等の調査が必要となる。これらのうち滞留時間や時間履歴の測定データが圧倒的に不足している。それは年代測定法が普及していないこと、決定精度が管理水準に達していないことが主因である。そこで年代トレーサーとなる地下水中のSF6とCFCsの濃度、涵養・流動トレーサーである酸素と水素の安定同位体比を組み合わせた地下水の高精度年代決定法を開発した。実用化すれば、3種のトレーサーの利点を利用したあらゆる地域の循環地下水について年代決定(滞留時間:0~50年)が可能な標準手法となると考えられる。
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