概要 | 本研究では浮体式洋上風力発電用2重反転風車の開発を目的とした。当初は風車を浮体に搭載し、波浪中浮体のYaw運動を低減させることをターゲットとしていたが、研究期間では、2重反転風車模型の制作、小型簡易風洞の製作、そして風洞実験の実施に止まった。研究の達成度としては30%程度といわざるを得ない。周速比の低いところの実験しか実施できなかったため、結論を述べるには時期尚早であるが、実施した風速では、同一風速に対して2重反転風車の回転数は一重のものより大きく、またトルクは4倍程度大きい。今後は、まず必要となる周速比での実験を可能にし、翼形状の変更や付加物設置などの影響を調べ、年間発電量の増大を目指す。研究期間終了後、ギア等を改良し、設計周速比6付近の実験が可能になった。 しかし、最高効率については1重風車とほとんど変わらず, むしろやや落ちるという結果が得られた。
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