球根の休眠打破促進と暖地の気象条件を活用したジャパンブランドユリのエリート球根生産技術の開発
研究責任者 |
光永 拓司 山口県農林総合技術センター, 農業技術部, 専門研究員
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | ジャパンブランドユリ(山口県育成)'プチソレイユ'のエリート球根生産技術の開発に向け、暖地の温暖な秋季に生育できるりん片子球の休眠打破条件について検討した。5月に収穫した母球を活用し、子球形成の23°C処理を6週間以上、子球の休眠打破のための5°C処理を6週間以上とすることで、りん片子球は休眠打破され出葉した。このりん片子球は9月に定植することで、光合成可能期間を2ヵ月以上確保でき、2月時点の球根増殖倍率(球重)は、未出葉の慣行と比べ約3倍多くなった。以上の結果、山口県の秋の気候下で出葉させることにより球根の肥大を促進できることが明らかになった。今後、本成果を山口県内のユリ球根生産者へ普及を進めていく予定である。
|