ヒトの温冷感覚特性を考慮した自動車空調システムの開発
研究責任者 |
中村 一美 近畿大学, 工学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 自動車の快適性向上に空調システムは欠かせない。しかし、空調システムは電気自動車(EV)走行時の発電量の約30%を消費すると言われ、走行性能に与える影響は小さくない。そこで本申請課題では、ヒトの温冷感覚特性を生体情報の計測により明らかにし、主にセンシング技術への応用を視野に、迅速かつ快適に感じる自動車空調システムの構築の基礎研究をおこなった。具体的には(1)温度変化に対する官能評価と生理指標の関係、(2)被験者属性による温冷感覚の違い、(3)光トポグラフィ装置(近赤外分光法)を用いた評価、の各検討をおこなった。今後は乗員配置・属性(運転者/非運転者等)や風向などと生理指標との関係を明らかにし、消費エネルギーが少ない空調システムの開発を目指す。
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